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第四小学校、三年生の総合的な学習での演奏 [コンサ-トレポート]

去年の三年生はものすごくにぎやかで、さすがギャングエイジと思いましたが、今年の三年生は思いのほか静かでした。学年の特徴ってあるのでしょうかね。
はじめのご挨拶の言葉を言う人や、司会進行役や、質問をする人や、感想を言う人や、最後のご挨拶をする人がみんな決まっていて、とても段取りよく進みました。

演奏中もとても静かに聞いてくれましたが、目はキラキラ輝いていて、和楽器の音に興味津々といった感じでした。
一般の人にとって、和楽器は普段の生活の中ではあまり目にしないですものね。
テレビなどで、音は結構、耳にはいっているはずですが、目の前で和楽器の演奏を見る・聞くというのは、機会が少ないのでしょうね。

毎年出る質問が今年も出ました。

和楽器って、何種類くらいあるのですか?

この質問には、未だに答えが出せません。
というか、演奏者は楽器の種類が何種類あるのかなんて考えたこともありませんし、知りたいという発想もないよなあ。
「和楽器にはどんなものがありますか?」という質問だったら、ある程度答えられるのですが、「何種類あるのか?」という発想はどこから来るのでしょうねえ。
子供たちが、毎年それを知りたがるというのが、ちょっと不思議な気もします。

一度、自分が知っている和楽器を羅列して、数を数えてみるということをしてみたほうがいいのかとも思いますが、たとえば和太鼓と一口にいっても、いろいろ改良された太鼓が数限りなくあるわけですから、数えようがない。
そもそも、和楽器って何?ということになると、正真正銘、日本で発明された楽器があるのか、ないのか。
明治以降、西洋からもたらされた楽器は、「西洋楽器」と呼ばれているわけですが、和楽器と呼ばれている楽器も、大半は、飛鳥時代・奈良時代・平安時代・それ以降の時代に大陸からもたらされて日本で改良されたものやら、ほとんど原型のままの楽器やらいろいろあるわけで、ルーツをたどれば大半が外来楽器ですものなあ。

もっとさかのぼって弥生時代の銅鐸だって、神事用の楽器だったそうですし、お寺の鐘は楽器といえば楽器だし・・・。
ワタクシなんぞは、古い真鍮の洗面器を楽器として使っておりますし、青竹踏みの健康器具も楽器として叩いております。山歩きの時の熊避けの鈴も演奏に使います。

メイドインジャパンの道具を楽器としてつかえば、これ、和楽器でしょうか?
はたまた、OH!ジーンズの演奏では、三味線や尺八の音にアフリカのジャンベが妙に合うのですが、アフリカ人が叩くジャンベと、日本人のワタクシが叩くジャンベは明らかに違うとなると、ワタシが叩いているものは果たしてアフリカの楽器でありましょうか?

てなわけで、今年もまた、「和楽器って、何種類くらいあるのですか?」の質問には答えられませんでしたが、まあ、そもそも、音楽というもの自体に答えがないし、子供たちに何を伝えたいかと問われても、よくわからない。
ともかく、楽器が鳴るのを目の前で見て聞いて、何か感じるものがあるか無いかはそれぞれだよね、という意外は何もないのです。

で、きょう、どうやら一番子供たちの興味を引いたのは、アンデスの民族楽器のチャスチャスだったようです。
アルパカというヤギの一種の爪をたくさん束ねてカシャカシャ言う楽器です。
この楽器を取り出した瞬間、子供たちから「なんだそれ?」という声が出ました。
まさに、子供たちが質問として事前に用意していた以外の、予定にない「なんだそれ?」でした。
これが本当に子どもたちが知りたいことだったのでしょうね。

きょうの曲目: 
1.ソーラン節(唄:大畠)
2.こきりこ(唄:畑中)
3.貝殻節(唄:飯田)
4.南部牛追い唄(唄:沼下)
5.大きな古時計(インスト)
6.花(唄:大畠と畑中)


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